「裏が一番焦げてるのが、わたしのね♪」妻の塩パンと、僕が飲み込んだ一言

テーブルに並んだ3つの塩パンと淹れたてのコーヒー 日常の気づき
裏が一番焦げているのが、妻ちゃんのお気に入り。

休日の朝は、コーヒー豆を計量スプーン3杯、

ミルに入れることから始まります。

ガリガリと豆を挽いて、お湯を沸かして。

10分も経たないうちに、いい香りが部屋いっぱいに広がっていく。

この時間が、僕にとっての休日のスイッチみたいなものです。

今日はテーブルの上にパンが3つ。

昨日、妻ちゃんが買ってきたお気に入りの塩パンです。

何気ない朝なんですけど、その短い時間のなかに、HSP気質の妻ちゃんと暮らす日々の「らしさ」が

詰まっていたので、ちょっと書き残しておきたくなりました。

「裏が一番焦げてるのがわたしのねー♪」

妻ちゃんがパンを僕の前に持ってきて、ひとこと。

「裏が一番焦げているのがわたしのねー♪」

このひとことに、もう妻ちゃんらしさが全部出ている気がして、思わず笑ってしまいました。

お店で塩パンを選んでいたときも、たぶんすごく真剣に見比べていたんだと思います。一番美味しそうな焦げ具合のパンを見つけたときの、ちょっと得意げな顔が目に浮かびました。

「1分ほど温めるとおいしーよ!」

嬉しそうに、おすすめの温め時間まで教えてくれます。

「塩パン!」と訂正が先に来る

僕はありがとうと返事をして、焦げが一番薄いのを選び、トースターに運びました。

「あれ?クロワッサン、トースター3分だっけ?」

ふと聞いた瞬間、

「塩パン!」

僕の質問の答えより先に、訂正が飛んできました。

間違えたのは僕なんですけど、正直「クロワッサンも塩パンも、くるくる巻かれてたら一緒じゃん」と思っている自分がいて。

でも、妻ちゃんにとっては全然違うんですよね。クロワッサンはこう、塩パンはこう。形も、生地も、温め方も、ぜんぶ別物。

個性なのか、HSP気質なのか

こういうとき、いつも考えます。

このこだわりは、妻ちゃんの個性なんだろうか。それとも、HSP気質によるものなんだろうか。

塩パンとクロワッサンを区別すること。お店で焦げ具合を選び抜くこと。「裏が一番焦げてる」と細部まで覚えていること。温め時間まで把握していること。

たぶん、ぜんぶがHSPだから、というわけではないと思います。でも、五感で受け取る情報量が多い人だからこそ、こういう細かい違いが「ちゃんと別のもの」として見えているんだろうな、とは感じます。

僕にとっての「くるくる巻かれてたらだいたい一緒」が、妻ちゃんにとっては「全然ちがうもの」。この解像度の差が、HSP気質の人と暮らしていて、いちばん面白いところかもしれません。

今日の妻ちゃんは、たぶん”そんなに良い日”ではない

実は今日、僕は妻ちゃんの調子を少しだけ気にしていました。

天気は曇り。女性のバイオリズム的にも、ちょっと重めのタイミング。そして、平日の祝日。いつもなら僕が仕事で家にいない時間に、僕が家にいるという、普段と違う環境です。

HSPの妻ちゃんにとって、「いつもと違う」は、それだけで小さな負荷になります。

僕なりに普段から観察してきたデータでは、今日はそんなに調子のいい日ではないはず。だから余計に、朝の空気をなるべく崩したくなかった。

そんなときに飛んできた「裏が一番焦げてるのがわたしのねー♪」だったので、その明るい声に、こっちがちょっと救われた感覚もあったんです。

「どっちでもいいじゃん」を飲み込んだのが、今日のファインプレイ

正直に言うと、「クロワッサンも塩パンも、くるくる巻かれてたら一緒じゃん」と口に出しそうになりました。

でも、それを飲み込めたのが、今日の僕のファインプレイだと思っています。

HSPの妻ちゃんにとって、「どっちでもいいじゃん」は、ただの軽口ではなくて、自分が大事にしているこだわりを否定されたサインとして受け取られてしまうことがあります。

しかも今日は、もともと調子が万全じゃない日。ここで一言こぼしていたら、たぶん朝の空気はすこし重くなっていたと思います。

正解か不正解かじゃなくて、妻ちゃんの気持ちが落ちないことが大事。

それだけを基準にすると、自然と言葉を選べるようになってきました。

こだわりの違いを、いとおしいと思える朝

塩パンが3つ並んだだけの、なんでもない朝。

でも、「裏が一番焦げてるのがわたしのね」という一言と、「塩パン!」という即訂正と、僕がそっと飲み込んだ「どっちでもいいじゃん」。

このちいさなやりとりの全部が、妻ちゃんとの暮らしの輪郭を作っているんだなぁと思いました。

こだわりの違いって、すり合わせようとすると疲れるけど、「ちがうんだなぁ」といとおしむ目線で見られると、ぜんぶが愛おしくなる気がします。

派手なイベントも、特別な記念日もない朝。でも、こういう”名もなきしあわせ”が、たぶん夫婦の毎日の核っぽいところで効いてるんだろうな、と。

すべての方に当てはまるわけではありませんが、もし身近にHSP気質のパートナーがいる方は、相手の「こだわり」に出会ったとき、ちょっとだけ「飲み込む」を選んでみると、空気がやわらかいまま続いていくかもしれません。

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