病院に行きたいのに、行けない。自律神経失調症の妻ちゃんと暮らして感じたこと

出かける準備が整った静かな玄関。そろえられた靴とバッグ、鍵のそばに、ひとり座る女性の後ろ姿 日常の気づき
行きたいのに、行けない。そんな朝の、玄関の一角。

妻ちゃんは、自律神経失調症と診断されています。

最近、すこぶる体調が悪いです。

でも、なんでなのかは、わかりません。

動悸。

息切れ。

めまい。

そういうものが、急にやってきます。

車の運転も、できなくなることがあります。

今日は、病院に行く日でした。

でも、その病院に行くことが、できませんでした。

病院に行かなければ、薬がなくなる。

薬がなくなると思うと、不安が強くなる。

不安が強くなると、動悸も、息切れも、めまいも、もっと強くなる。

行かなきゃいけないのに、行けない。

行けないことが、また体調を悪くする。

ぐるぐると、出口の見えない輪の中にいるように見えます。

——どうしたらいいんだろう。

答えを持っていない僕

妻ちゃんは、よく調べています。

スマホで検索して。

AIにも聞いて。

そして、僕にも聞いてきます。

ねぇ、私はどうしたらいいと思う?

正直に書きます。

僕に、答えはありません。

お医者さんでもないし、この症状を消す方法も知りません。

「こうすれば治るよ」なんて、軽々しく言えない。

気持ちのことや、気質のことなら、まだ一緒に考えられる気がします。

でも、体の症状として出てしまうと、僕にできることは、本当に少ないです。

目の前で、つらそうにしている。

それを、ただ見ている。

これが、いちばんこたえます。

つらいのは妻ちゃんで、僕じゃないのに。

なんで、こんなに症状が強くなるんだろう。

繊細な気質も、関係しているのかもしれません。

梅雨や、天気や、気圧も、関係していると言われています。

でも、本当のところは、僕にはわかりません。

わからないまま、日常生活に、少しずつ支障が出てくる。

それを、隣で見ています。

答えはないけれど

妻ちゃんが、検索して、AIに聞いて、僕に聞くのは。

たぶん、「正解」を探しているというより、

「一人じゃない」を、探しているんじゃないかと思います。

だとしたら。

答えを持っていない僕にも、できることが、ひとつだけある気がしています。

解決はできない。

症状も、消せない。

でも、隣にいることはできる。

一緒に困ることは、できる。

「どうしたらいいと思う?」に、うまく答えられなくても。

その問いを、一人で抱えさせないことは、できるのかもしれません。

負のスパイラルの燃料のひとつは、不安なのかもしれません。

そして不安は、一人で抱えているときほど、大きくなりやすい気がします。

だったら、僕がそばにいることで、その燃料を、ほんの少しだけ減らせたら。

輪を断ち切ることは、できなくても。

輪を、少しだけゆるめることなら、できるかもしれません。

それでも、まだわからない

薬のことだけは、放っておけません。

通っているのは、オンライン診療のない病院です。

だから、妻ちゃんが行ける日に、なんとか間に合わせたい。

少し調子のいい日をねらったり。

うまくいかない日もあるけれど、できることを、ひとつずつ探しているところです。

正直、これを書いている今も、答えは出ていません。

妻ちゃんの体調は、揺らいでいます。

僕も、どうしたらいいか、わからないままです。

だから、もし同じような毎日を過ごしている方がいたら。

どうやって、その輪とつきあっているのか。

そばにいる人は、どんなふうに見守っているのか。

よかったら、教えてほしいなと思っています。

すべての方に当てはまる話ではないと思います。

それでも、同じように体調の波とつきあっている方や、そのそばで見守っている方にとって、何かを分け合えるきっかけになれば嬉しいです。

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